CASE STUDY
【2023年】急速に進む自治体のAI導入・活用状況
自治体がAI導入をする背景
少子高齢化による人手不足
行政サービスの高度化・多様化
行政のデジタル化推進
自治体のAI導入事例
自治体のAI導入事例は、大きく分けて以下の3つの分野に分けられます。
・チャットボットの導入による、市民からの問い合わせ対応の効率化
・画像認識技術の活用による、行政手続きの簡略化
・データ解析技術の活用による、予算編成の効率化
・大量のデータを素早く処理できるため、住民へのサービス提供が迅速になる
・AIは24時間365日稼働するため、窓口の営業時間外でも住民への支援が可能
・AIによる業務自動化により、人為的ミスを減らし正確な情報提供が可能となる
・AIの高速なデータ分析により、地域課題の把握や分析が迅速かつ効率的に行える
・AIはパターンを見つけ出し、予測を行う能力があるため、将来の課題にも対応可能
・AIによるデータ分析に基づいた正確な予測と効果的な課題解決策を立案
業務効率化のAI導入事例
自治体ではAIを活用したチャットボットが普及しています。チャットボットは、24時間365日、市民からの問い合わせに対応できるため、市民の利便性を向上させることができます。また、チャットボットは、AIによって自動で回答するため、職員の業務を効率化することができます。さらに、チャットボットは、市民のニーズに合わせてカスタマイズできるため、市民の利便性をさらに高めることができます。
秋田県:チャットボット「農地転用許可制度について」
埼玉県:チャットボット「AI救急相談」
住民サービス向上のAI導入事例
京都府京都市:AIによる観光情報の提供
京都府京都市では、AIを活用して観光情報を提供しています。この取り組みでは、観光客のスマートフォンの位置情報や移動履歴をAIで分析し、観光客の興味や関心に合った情報を提供しています。これにより、観光客はより効率的に京都観光を楽しむことができるようになります。
千葉県:MCR for Citizens
千葉市の既存の取組(ちばレポ)の発展版であるMy City Reportの機能である、道路管理者向けアプリMCR for Road Managersにおいて、大学が所有するAI技術を使っています。これは複数自治体の使用を前提としたもので車載スマートフォンで路面を撮影し、AIが道路損傷を抽出するというもの。ちばレポで集まったデータの活用方法について東京大学と共同研究する中で、「ちばレポの写真をAIに分析させることで道路の損傷状況を判定できそうだ」という成果を得られたことが、道路管理者向けアプリを連携して構築するきっかけとなりました。
地域課題解決のAI導入事例
愛知県豊田市:AIを活用した漏水箇所検知
愛知県豊田市は、衛星データをAIで解析するシステムを活用して水道管の漏水調査を行いました。市内556区域を調査したところ、154区域の259カ所で漏水を発見。これまでの調査方法だと約5年かかる作業を約7カ月に大幅に削減することができた。
沖縄県那覇市:AIによる特定健診受診率向上システム
沖縄県那覇市では、AIを活用した高齢者の見守りシステムを導入しています。このシステムは、高齢者の生活状況をセンサーで監視し、異常を検知した場合にAIが自動で家族に連絡します。これにより、高齢者の安心・安全な生活の実現につながっています。
自治体のAI導入における今後の課題
自治体のAI導入が進む一方で、以下の課題も指摘されています。
●技術的課題
AIの技術は日々進化しており、自治体は常に最新の技術を把握し、導入に対応する必要があります。
●人材育成の課題
AIを活用するためには、AIの基礎知識や活用方法を理解した人材が必要です。自治体は、職員のAIに関する人材育成を進めていく必要があります。
●倫理的・社会的課題
AIの導入には、個人情報の保護や偏見の排除などの倫理的・社会的課題も伴います。自治体は、これらの課題への対応も検討する必要があります。
今後も自治体のAI導入はさらに進んでいくことが予想されます。同時に指摘される課題を解決し、技術、人材、倫理全ての面をクリアしたAIの活用方法を確立していくことが重要になります。
株式会社ATARAYOではクライアント様に合わせたAIツールの導入、カスタマイズを行います。AI活用やデータ活用に関するご相談があればぜひお気軽にご連絡ください。
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